こんにちは。
韮崎市にある肩こり腰痛専門【整体ありすけ】院長の有野です。
今回は、背中をしなやかにきれいにする方法を紹介すると共に自律神経が肩こり、腰痛に与える影響を書いていきたいと思います。
1.自律神経とは?
わたしたちの健康状態を維持しているのが自律神経です。自律神経は2種類あり交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動時やストレス時に働き、心身を活発にする神経です。
具体的には、激しい運動、興奮や緊張時、恐怖や危機を感じているとき、頑張って働いているときなどです。
ストレスに反応して働くため、ストレスの多い現代社会では交感神経を必要もないのに高ぶらせてしまい、それが肩こり、腰痛など様々な症状の原因となっています。
副交感神経は心身を休め回復させる、体のメンテナンスを担う神経です。
交感神経が活動時に頑張るための神経なのに対し、副交感神経は睡眠時、休息時などリラックスしている時に働きます。
副交感神経が働かないことで体の回復力が低下し、肩こり、腰痛などの様々な症状が起こりやすくなっています。
この2つのバランスが良いときはいいのですが、ストレスの多い今の時代です。
長距離通勤、仕事のプレッシャー、職場やママ友との人間関係、子供の心配、介護の不安など、不安やストレスをあげたらキリがありません。
このストレスの多い生活が、交感神経ばかりを働かせてしまって、体を回復するための副交感神経が十分に働けなくなってしまいます。
2.自律神経の作用
交感神経と副交感神経は、体の同じ器官に対して正反対のはたらきをすることで、体の機能を調節しています。
例えば、スポーツをしている時は興奮状態にあります。心臓の拍動が速くなり、汗が分泌されます。このように体が活発に活動している時に働く神経が交感神経です。
逆に睡眠をとっている時は、心臓の拍動は落ち着き遅くなります。
食事中は、胃酸が大量に分泌されて腸の活動も活発になります。このように心身が落ち着いてる状態では内臓が活発に働きます。これが副交感神経の作用です。
3.自律神経が肩こり、腰痛に与える影響
勘違いしないでほしいのは、交感神経が働くことが問題なのではありません。
ストレスが多いために交感神経ばかり働いてしまい、副交感神経が十分にはたらけないことが問題なのです。
交感神経ばかりが働いてしまう。
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筋肉が緊張して硬くなる。
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血管が収縮して、栄養・酸素が全身に巡らなくなる。
↓
リンパの流れも悪くなるので、疲労物質や老廃物も排出されにくくなります。
↓
疲労回復や体の修復が追いつかず、肩こりや腰痛をかかえてしまいます。
↓
その肩こり、腰痛自体がストレスとなり、さらに交感神経が働いてしまいます。
↓
その悪循環が肩こり、腰痛を引き起こし、長引かせてしまいます。
4.交感神経だけじゃない!?リラックスし過ぎもよくない!
交感神経の影響で肩こり、腰痛をもたらすことがあるのは分かってきたと思います。
健康は、交感神経と副交感神経の2つがうまく働くことで体の健康を保っています。
ですので、どちらかが過剰・過小に働くのは体にとって良いことではありません。
副交感神経は心身の休息をとる時におもに優位に働きますが、過剰に優位になってしまうと意欲の低下や集中力の散漫、日中の眠気などを引き起こします。
さらに、副交感神経には血管を拡張する作用があり、それが全身に栄養や酸素を運んでくれます。
ですが、過剰に優位になると常に血管が広がっている状態であるため、反対に血流が悪くなり血液の流れが滞ってしまうということが起こります。
例えば、川を想像してみてください。
川幅が狭すぎると水はそのあいだを少しずつしか流れることができません。
それと同じように、川幅が水量に対して広すぎれば、水はスムーズに流れていくことができずにその場に滞るようになってしまいます。
それと似たようなことが、副交感神経が優位になった血管にもいえます。
副交感神経がうまく機能していれば、血行をスムーズにして全身に血液を運んでくれます。
しかし、過剰な働きをしてしまうとかえって血行が滞り、むくみや冷えの原因になります。
ですので、休日に寝過ぎてしまう方や、家で長い時間、横になってのんびりし過ぎている方はと副交感神経が過剰な働きをしてしまうので、注意してください。
たまにある休日でも休み過ぎず、適度に運動することを心がけてみましょう。
5.自分でできる自律神経を整える方法
少しぬるめのお風呂に入る
睡眠とならんで一日の中でもっとも副交感神経が優位になる時です。
38~40度くらいのややぬるい温度が効果的です。熱いお湯は逆に交感神経を高めてしまいます。
もちろんこの温度は目安です。ご自身が「気持ちいい~」と感じてリラックスできる温度にしましょう。
質の良い睡眠
睡眠中は副交感神経がもっともはたらく貴重な時間です。
しかし、寝る時間や寝る前の過ごし方によっては、副交感神経があまり働かず、眠りも浅く、体の回復も十分には進みません。
寝る前にスマホなどを見ている方は、脳が刺激を受けて交感神経が優位になってしまいます。
また、デジタル機器から発せられるブルーライトは睡眠障害の原因ともなり、不眠や睡眠不足を助長してしまいます。
睡眠の1時間前には部屋の明かりを落とし、リラックスした状態で身体を休めさせるのがベストです。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、自律神経が肩こり、腰痛に影響を与えていることが少しでも分かっていただければ幸いです。
自律神経の乱れは数々の不定愁訴を引き起こす原因にもなります。(自律神経失調症はその代表です)
ですので、自分でできることは今すぐ実践してみてください。
今回紹介したヨガのポーズは自律神経が整うだけでなく、背中をしなやかにきれいにしてくれます。
背中は自分では目が届きにくく、脂肪がついても気づきにくい部分です。しかし、背中は人によく見られるところです。
これを機会に背中の筋肉を鍛えてしなやかで、そしてきれいな背中美人を目指しましょう!
もちろん、肩こり、腰痛にも効果的ですので、少しずつでも構いませんので、毎日やってみてくださいね。
整体ありすけでは、自律神経に対しての施術もおこなっていますので、今現在お悩みの方は整体ありすけへお越しください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。